鈴木ちはねの短歌

大雨のニュースを見てる 意味もなく必要以上に部屋を暗くして/鈴木ちはね「スイミング・スクール」

 

最初から鈴木さんの歌の話とは離れていくんだけど、こういう感じの文体の歌って、豚骨ラーメンと佐野ラーメンを同時に食べている気分になれる、すごい。意味内容を深く読みにいこうとすれば別にいくらでも読めるけど、基本的にはそんなに誘ってくる歌ではない、と思うんだよなー。そういう、流して読める歌である一面を持っているところが、佐野ラーメン感を醸し出しているんだと思うんだけど、どうなんでしょう。

 

で、豚骨ラーメン感はどこからくるのかとというと、やっぱり文体の開発を感じるからだと思う。短歌史の先端は今こういう歌になっているんだな、みたいな意味の文体の開発でもあるし、(僕は鈴木さんの初期の歌とかぜんぜん知らないけれど、)なんかいろいろ経てこういう文体になってんのかなという意味での文体の開発でもある。豚骨ラーメン感がうんたらなんたらって言うのはなんか短歌オタクみたいで嫌だけど。

 

ブツギリの感想